私は自転車に乗る時、ヘルメットをかぶります。これは当然、自分の身を守るため。自転車部メンバーの皆さんには、ヘルメットの着用をお願いしています。最近、自分の子どもたちにヘルメット着用について話しました。

ヘルメットの重要性について

警視庁のデータ(平成29年)によると、自転車による死亡者数は480名。死亡原因の約63%が頭部損傷によるものです。

自転車事故による損傷主部位

部位 死亡 負傷
頭部 301件(62.71%) 9,740件(10.96%)
頸部 31件(6.46%) 10,202件(11.48%)
胸部 53件(11.04%) 4,416件(4.97%)
腰部 18件(3.75%) 8,372件(9.42%)
腕部 3件(0.62%) 18,260件(20.54%)
脚部 ※腕部に含まれる 32,214件(36.24%)
その他 74件(15.42%) 5,684件(6.39%)
全体 480件(100%) 88,888件(100%)

平成29年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について(警察庁交通局)参照

しかも、ヘルメット未着用の死亡者は462名で、死亡者数の約96%をも占めています。これだけでも、ヘルメット着用の重要性が分かります。私の身近でも、ヘルメットを被っていたことで大事に至らなかったという話を聞きました。

自転車事故の死傷者及び死亡率

ヘルメット着用 ヘルメット非着用
死亡者数 14人 462人
死傷者数 7,988人 80,518人
死亡率※ 1.75% 5.74%

平成29年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について(警察庁交通局)参照

※死傷者数のうち死亡者数の占める割合

子どもたちとの会話

私には3人の子どもがいます。上から小学5年(長女)、小学3年(長男)、小学1年(次男)。もちろん子どもたちにもヘルメットの着用を伝え、理解してくれているものと思っていました。

しかし・・・。

子どもたちの自転車の空気入れをしていた際、かごに入っていたヘルメットが目に入り、「よし、ちゃんと被っているな。」と安心しました。

早速空気を入れたことを伝え、ヘルメットを被っているか確認すると…子どもたちは途端にトーンダウン。「ちょっと、めんどくさいと思っちゃって。それにそんなに転ばないからもう大丈夫じゃんって思っちゃって・・・・」

なんと、全員、今はあまり被っていないというのです。

これはまずいと、夕食のとき、子どもたちにヘルメットを被ることの重要性を再度伝えました。

私「どうしてヘルメットを被るんだろう??」

子ども「頭を守るため。」

私「そうだね。じゃあ、ヘルメットを被っていなかったらどうなるだろう?」

子ども「ころんだ時に頭を打っちゃう。痛い。」

私「そうだね。じゃあ、それが例えばコンクリートの角だったら??」

子ども「コンクリートが頭に刺さるかも。死んじゃう??」

私「そうだね。そうかもしれない。スピードを出していなくても、その場で転んでコンクリートの角に頭打ち付けるだけでも大変なことになりそうだね。だから、万が一に備えて、ヘルメットを被るんだよ。」

子ども「わかった。でも・・・。」

最近おしゃれにも積極的な5年生の長女は、「みんな被っていないしなぁ。」とまだ納得できないご様子。

私「最近では、帽子型があったり、おしゃれなものもあるよ。それに、あなたも知ってる原田さんも、かわいいヘルメット被って自転車に乗ってるしね。」

長女「うん、原田さんが被ってるのは見たことある。そうだね、わかった。じゃあ、これからはちゃんと被る。」

と納得してくれました。自転車部メンバーがヘルメットを被っていることを、子どもたちはちゃんと見ているのですね。その理由を、その都度確認することが大事だなぁと思わせてもらった一時でした。

私は愛する子供を失いたくありません、だから声を大にしてこのことの大切さを伝えたいのです。

子を持つ親として

平成20年6月1日の道路交通法改正で、幼児および児童(13歳未満)に対するヘルメットの着用努力義務が施行されました。(道路交通法 第63条の10)。子どもを持つ親としては、なぜ、このような努力義務が施行されたのかという背景をきちんと認識して、日頃から子どもたちのヘルメット着用を確認することが大切だと思いました。子どもたちの生命を守り、今後も家族で楽しい自転車ライフを送るために。

https://www.ogkkabuto.co.jp/childmet/gimu/gimu.html

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