去る5月26日に、しまなみ海道でイベントを開催しました。

ご存じの通り、「しまなみ海道」は、尾道市(広島)と今治市(愛媛)を結ぶ、人気のサイクリングコースです。瀬戸内海に浮かぶ島々と、それを繋ぐ10の橋からなり、美しい景色を望むことができます。

今回のイベントは、広島・愛媛の両側から一斉にスタートして、中間地点である「多々羅しまなみ公園(大三島)」で合流するという企画です。つまり、瀬戸内をはさみ両側にいるSNI自転車部メンバーが、この公園で一堂に介するというものです。

合流地点の公園には「サイクリストの碑」と呼ばれる記念碑があり、多くのサイクリストが記念写真を撮ります。背景の多々羅大橋がまた絵になりますね。

 サイクリストの碑前で記念写真

参加者は、広島側からは12名、愛媛側から28名(うち高知のメンバーが4名)の合計40名。最年少15歳から、最高齢は77歳という老若男女が参加しました。

中には日頃からロードバイクを乗りこなしているメンバーも居ますが、初心者も多くクロスバイクや電動アシストバイクをレンタルして参加しました。

広島側からは往復で約80km。愛媛側からは約60kmがあります。初心者、とくにご高齢の方に、いきなりこの長距離を走るのには無理があります。

そこで、愛媛側では体力や経験値に合わせて、スタート地点を3か所に分けて、60km・30km・20kmの3コースを設定しました。幸い、しまなみ海道は、レンタサイクルが充実しています。今回のコース上にも数箇所あるサイクルステーションで徐々に合流していく作戦です。

3ヶ所目のスタート地点「伯方SCパーク」で愛媛側のメンバーが集結

午前中は曇り空ですが、涼しくて自転車で走るのにはこのくらいがちょうど良いです。

小グループに分かれて、集団走行で目的地を目指します。先頭の男性は友人から譲ってもらったロードバイクではじめてのロングライドに挑戦です。

橋の上は車道から分離されたサイクリングロードを走る

サイクリングコースはブルーラインで示されているので、迷子になる心配もありません。

ブルーラインに沿って走る

走行中の一台にメカトラブルが発生!?
すぐさま参加者のIさんが工具を取り出して処置をしてくれました。面倒見が良く頼もしいです。ポンプや工具を携帯すると、ロングライドの安心感もアップしますね。

メカトラブルにも素早く対応

海岸沿いなどの平坦な道が大半ですが、時々、坂もあります。橋の高さは海抜約50m、そこに上がるまではちょっと我慢。

森の中の坂道もまたよし

そして、待ち合わせ場所の「多々羅しまなみ公園」に到着!!
互いの健闘を称え合いました。

広島・愛媛のメンバーが合流

みんなでお昼ご飯を頂き、親睦を深めました。

公園内の東屋で昼食休憩

甘味処で働いていた経験のある、愛媛のメンバーが、黒蜜から手づくりした「あんみつ」を作ってくれました。

手作りの「あんみつ」

さすがプロの味!甘いのにスッキリさわやかな味わいで、何杯でもイケます。

黒蜜をたっぷりかけて

最後にくす玉を割ってお祝い。別れを惜しみつつ、帰路に着きました。

心はいつまでも少年のまま

午後はこの通りの快晴。気温もぐんぐん上がってきました。

時々、休憩を兼ねて記念写真。水分補給も欠かせません。
愛媛側はソフトクリームを堪能。

ここでしか食べられない、「伯方の塩ソフトクリーム」(愛媛)

塩気が甘さを引き立ててくれます。塩分も補給しつつ、火照った体を冷まします。
考えることは皆同じですね。広島側はジェラートを食べたとか。

生口島にあるジェラート専門店へ(広島)

夕日に向かって走る。もう少しでゴール。

お陰で、40名全員無事に完走することができました!

80kmを完走しました!(広島)

参加者全員に「よもぎ風呂の素」と「蜜蝋ラップ」がプレゼントされました。
「よもぎ風呂の素」は、自生するよもぎを採取して手作りしました。ロングライドで疲れた体を癒してくれたことでしょう。

よもぎ風呂の素(参加賞)

また、「蜜蝋ラップ」は広島のメンバーが、オーガニックコットンと国産の蜜蝋を使って、手づくりしました。サイクリングの時の携行食をラッピングするのにぴったりです。

オーガニックコットンの蜜蝋ラップ(参加賞)

今回は、初心者やご年配の方にも、自転車の魅力を感じてもらう良い機会となりました。

また、普段は別々に活動しているメンバー同志が出逢い「ムスビ」の働きを実感できる、楽しい1日を過ごすことができました。
広島・愛媛・高知のメンバーの皆さん、ありがとうございました!

松井 雅永