濡れた畳は重い

ブログ更新が滞りました。理由があります。台風19号の襲来です。
生長の家の中でSNI自転車部は、災害時の復興支援活動の「担当」部門の1つであり、災害復興支援活動に力を注いでいたため、更新が疎かになったのです。ごめんなさい。
生長の家総裁と白鳩会総裁もご奉仕され、現地での活動の様子は、総裁が「生長の家講習会」で話されたり、生長の家白鳩会総裁がブログに書かれたりしてご存知の方もいらっしゃると思います。
(追記:総裁もブログ『唐松模様』に「“他を害する心”を捨てよう」と言う記事を書かれました。

本ブログでは活動に至るまでの経緯を少し詳しく書きます。

【急遽決まった復興支援活動】
生長の家国際本部は、毎年10月第3週に「自然の恵みフェスタ」を開催します。今年も開催まで1週間を切り、例年のように「天女山ヒルクライム」の準備を進めていました。しかし、台風19号が日本列島に上陸。山梨県にも大雨特別警報が発令され、私たち同僚の中にも避難所へ避難した人がいました。

翌日、フェスタの準備をしていると呼び止められ、「フェスタは中止、復興支援活動に全員で行く」と決まったと聞きました。隣県の長野県の被害が深刻であることが判明し、お祭りのような雰囲気もあるフェスタを開催している場合ではない、という判断。驚きましたが、この決定に燃えた人も多かったです。困った人を助けたいという気持ちを誰でも持っているからです。

【準備始まる】
中止に伴い、関係者へ連絡すると同時に準備が始まりました。殆どの人が初めて被災地へ行くため、被災地での活動経験が豊富な人が頼り。それらの人を中心に、どこで、どんな活動をするか?から始まり、個人装備品の周知と準備の呼びかけ、全体で持って行く備品の選定と買い出し、現地での食事や食材、宿泊先、移動手段の検討と手配、ボランティア保険加入や、災害支援活動時の高速道路無料化措置の手続き、等々がわずか2日間で慌ただしく行われました。思い出しても目が回りそうです。
でも、これらの準備を担当したPBSメンバー他、事務局を担った職員には充実感がみなぎっていました。

どこで食事を取るか?何を食べるか?
どこで活動するか?どうやって?
フル装備になってミーティング
互いを認識できることが安全な活動に繋がります

【活動先とその後】
行き先を大きく2つに分けました。長野県に57人が1泊2日で、信徒が被災した福島県に約30人が2泊3日の行程で行くことになりました。国際本部で後方支援するグループもありました。

床洗浄作業

そして、この活動を終えた10日後には、生長の家の長野の拠点からの救援要請を受け、4日間にわたり、災害復興支援活動に参加を希望した職員で編成された2チームが再び活動しました。この時は国際本部だけでなく、PBSメンバーにも参加を呼びかけ、これに応じた富山、埼玉、神奈川、岐阜、愛知のメンバーが合同で計約30人が活動しました。

災害ゴミを運搬する作業。ハードです。
引き上げる
長野県を流れる千曲川の決壊現場

さらに11/23には業務ではなく、有志がボランティアに赴きました。
また、ここで紹介したほかにも、私たちの仲閒(生長の家の信徒)たちが、個人的に、あるいは各地の組織で、長野に限らず各地の被災地で活動にあたっています。
長野のボランティアセンターの人(社会福祉協議会職員)には、「生長の家さん、また!ありがとう」と認識されています。

1ヶ月が経過してもまだまだやることはある

今回のブログでは概要の紹介に留めますが、「どんな活動をするのか」、あるいは現場の雰囲気、さらには自分にも可能か?等々、色々知っていただきたいと思いますので、活動中のより詳細な様子を、これからSNI自転車部事務局員が順次ブログで紹介していくことにします。まだまだ復興は途上です。

【私が考える支援活動時に必要なこと】
最後に、災害復興支援活動をするにあたって、大切だと思ったことを箇条書きにします。

①最大限の安全面への配慮が必要
②効率よりチームワークを優先する
③災害と地球温暖化の関係を考え、生活スタイルを変えていく

以上は私の意見です。このことは、このシリーズの最後に詳しく説明したいと思っています。

(SNI自転車部部長 岡田 慎太郎)