今回のブログは地球の反対側にあるブラジルから災害復興支援活動に参加した、二人の方を紹介します。

ブラジル信徒のウエスレイ・シマザキさん(22才)とパウロ・カツアキ・ウメザワさん(66才)です。

生長の家国際本部では10月に「自然の恵みフェスタ」を開催しています。目的は自然との一体感を深め、自然から頂いている多くの恩恵に感謝することです。

そのフェスタの一環として、自然に優しく、そして健康面も優れている自転車を利用したイベントを毎年行っています。参加者は国内の人だけではなく、ブラジル、アメリカ、台湾、そしてヨーロッパからも選手を招待します。

災害復興支援活動

今年も順調に準備を進めていましたが、台風19号の被害は大きく、以前のブログで紹介したとおりフェスタは中止となり、支援活動に変更されました。アメリカ、台湾とヨーロッパの選手は出発前に中止のお知らせが届きましたが、ブラジルの選手は既に日本に向けて飛行中でした。そしてなんと二人とも災害復興支援活動に参加することが決定し、長野県へ向かいました。

私も通訳を兼務して、常に二人と一緒でしたので二人の感想を聞く機会がありました。そして、二人がブラジルに戻って、一ヶ月たった先日、ネットを通して、彼らの仲間や回りからの反応を聞きました。

パウロ・ウメザワ(前回の自転車イベントのシニアチャンピオン)

「生長の家の活動で、私たちは多くの喜びを頂きます。
私が長野市で行った活動は、泥出し作業です。被災した家族の気持ちに寄り添い、仏の四無量心、即ち、被災されたすべての皆様の苦しみが除かれ、悩みが和らげ、楽が与えられ、喜びが与えられますようと心の中で祈りながら行いました。
ブラジルへ戻り、地元の人に今回の体験を伝えたところ、被災した人々の苦しみを自分自身の苦しみと捉えたそうで、地球の裏側にいても人を思いやることができ、すべての人は兄弟姉妹であると感じました。」

パウロ・カツアキ・ウメザワ

ウエスレイ・シマザキ(ブラジル代表選手)

「このような支援活動に私が参加したのは初めてでした。自分が育ったブラジルの家を思い出し、泥まみれになって作業するうちに、泥出しをしたお宅の家族と一体になったような気持ちになりました。
ブラジルへ帰り、仲間や友達に今回の体験を話すと、最初は驚かれ、その後に「素晴らしい体験でした」と祝福されました。
私は今回の来日によって、被災された人への支援活動の重要性をブラジルの仲間に伝える義務があると思いました。」

ウエスレイ・シマザキ

(お二人の体験の詳細は『生長の家』令和元年十二月号をご参照ください)

生長の家では偶然はないと言います。理由は無く突然に物事が起こることはないと私も思います。フェスタが中止になって、既に飛行中だったブラジルの2人が支援活動への参加は、今後必ず大きな意味を持つことになると私は思います。地球温暖化が生み出したこのような災害が頻繁に発生して、多くの人が苦しむ現代、その問題を実際に身近に感じる体験をした彼らには、環境保全活動と災害復興支援活動の重大さをブラジルに伝える使命があると感じました。

自転車部事務局 Lauro Sakamoto