私達の職場で、久々に大勢(40名近く)集まっての自転車で坂を登るイベント(通称:天女山ヒルクライム)を開催しました。

集合場所の参加者

 以前は、年に3~4回の頻度で自転車イベントを開催していましたが、ここ2年くらいは新型コロナウイルス感染症により実施できませんでした。

 今回は本当に久しぶりだったことと、コロナ以降初という事もあり、特に安全面に充分注意を払って開催しました。具体的に何に気をつけたのか、そのポイントを紹介します。

 

【ポイント①:イベントの概要を事前に案内】

 当たり前ですが、開催日時、集合場所、プログラム、持ち物等の情報をまとめ、事前に案内し、参加者を把握します。私たち(SNI自転車部事務局員)もしばらくぶりの運営だったので、2年前の記録を掘り起こし、漏れや抜けがないよう、注意しました。(チェックリストなどの蓄積がありました。)

 

【ポイント②:天気予報を注視する】

 週間天気予報を確認すると、実施日の最低気温がマイナス1℃となっていました。風速1mにつき体感温度は1℃下がるといわれており、風もかなり強い予報だったので充分な防寒対策を数日前に特に強調して呼びかけました。そして案内は、写真付きだとわかりやすいです。

 数日前なら、参加者は借りるなどして事前に用意する事ができます。

【ポイント③:走る順番を決める=密対策】

 全員一斉にスタートすると密になり、事故のリスクが上がります。そのため、参加者を5~6人の小グループに分けて時間差でスタートすることにしました。さらに出走順も過去の実績を見て、「速い人を後」にしました。そうすることで大体皆同じ時刻にゴールできます。特に今回は、冷え込む事が判っていましたので、気温が低いゴール地点の山頂で待つ時間を少なくしたかったのです。

(ヒルクライムで一斉スタートの場合、ゆっくり走る人がみんなを待たせて恐縮する事もあったのですが、それも避けることができます)

【ポイント④:当日の下見はとても重要

 当日の朝、晴れ予報でしたが、なんと雪がチラついていました。集合時間2時間前、コースの確認に向かうと、ゴール近くの高い標高地点では、すでに薄く積雪している箇所があり、走ると危険な状態でした。予想外の事態にすぐさま作戦変更です。具体的には、積雪のある箇所の前に運営委員が待機し、自転車を押して歩くように案内することとしました。少しでも不安要素がある場合、現地に出向いて確認することが必要ですね。

実際の写真。この後かなり溶けましたがそれでも怖い

【ポイント⑤:予備は多くても良い】

 防寒対策を強調したつもりでしたが、全ての人に情報を確実に届けることは実際には難しいです。今回も指切りの手袋しか持ってこない人がいました。しかし、予備の手袋を準備したので貸し出すことができました。他にも防寒着や必要に応じてホッカイロなども用意し、備品車両に積み込んでおくと安心です。

これを忘れると大変な目に遭います

【ポイント⑥:感染防止対策をとる】

 まず、検温を必須としました。検温を忘れた方のために非接触型体温計を用意しましたが、室内用だったので外で計測できなかったことは不覚でした。お気をつけください。他にも使い捨てのマスクを用意したり、消毒用アルコールもあると良いでしょう。

 また、自転車に乗らないときはマスクを着用し、なるべく一定の距離を保つよう呼びかけます。走行時は呼吸が苦しくなったりもするので、無理に着用しなくても良いと思います。また、参加者同士で飲食物を共有することも避けました。

 

コロナウイルス蔓延後、イベントを開催する中で重要と感じたポイントを紹介しました。今後自転車イベントを開催する際の参考になりましたら幸いです。

 

SNI自転車部事務局