クラクションにびっくり!

皆さんは自転車の走行中に車のクラクションに驚いたことはありますか?
私はあります。正直ビックリします。ビックリして、転びそうになり、その後しばらく動悸が止まりませんでした。
私の周囲のサイクリストにも、クラクションについて聞いてみました。

  • クラクションの音にビックリしてバランスを崩し、一瞬フラフラッと蛇行運転となり後続車を驚かせてしまった。
  • クラクションに驚いて、車を見ると知人だった。笑って手を振っていた。挨拶がわりだったらしい。
  • 普通に車道を走っていただけなのにクラクションを鳴らされた。しばらく運転手とにらみ合った。

車が、存在を知らせようとしたり、自転車を邪魔に思ったり、挨拶だったりと色々ですが、どのようなシチュエーションであっても、サイクリストは走行中にクラクションを鳴らされるとビックリします!!皆様はいかがでしょうか?

クラクションは法律違反?

車を運転している人は、クラクションを鳴らすだけの理由がある。と感じているのかもしれません。しかし、そもそもクラクションは鳴らさないのが原則です。
道路交通法第54条では、

「車両等の運転者は、法令の規定により警音器を鳴らさなければならないこととされている場合を除き、警音器を鳴らしてはならない。ただし、危険を防止するためやむを得ないときは、この限りでない。」

と定めています。
また、同じく道路交通法によると、

「自転車は軽車両と位置づけられているので、歩道と車道の区別のあるところは車道の通行が原則です。」

これらをまとめると、自転車は車道を走る乗り物です(これがあまり知られていない!)。そして、自転車が車より遅いのも当たり前です。だから、車道を走行している自転車(遅くても)に対してむやみにクラクションを鳴らすと、道路交通法違反になってしまうのです。

さて、今度は車を運転する立場になってみましょう。かくいう私も車を運転しますが、考えてみると、「自転車危ないなぁ」と感じる事が幾度もありました笑。特に不安を感じるのが、自分(車)に気づいているのかわからない場合です。

自転車に乗った時は車やバイクに乗っている時の気持ちを、車を運転している時は逆に自転車に乗った時の若干心細い気持ちを思い出しましょう。
私たち(の多く)は、このどちらもできるはず。
同じ道を走る車の仲間として互いを思いやることがきっと事故を減らすことにもつながると思います。
交通ルールやマナーを守って平和に、周囲を思いやって楽しく安全な運転を心掛けましょう!

(興梠康徳)