昨年の12月、ファーストエイド講習を受講してきました。
ファーストエイドとは、人工呼吸や心臓マッサージ、止血法など、最低限の応急処置のことを言います。

私は自転車(ロードバイク)に乗るようになってから、日常生活で使うことはもちろん、友人を誘ってポタリングへ出かけたり、イベントに参加、運営したりするようになりました。同時に、安全に乗り続ける為に必要なことを意識するようになり、「知っておかないといけない知識は何か?」「身につけるべき技術は何か?」を考えました。これらは、自転車による日時計主義の実践を伝えるためにも、重要なことだと感じたからです。

実際に、自転車(ロードバイク)に乗り始めた頃、思い切り転倒したことがあります。
幸い、大きな怪我ではなかったのですが、洋服は破れ、手と足から流血、突然の出来事に、あまりのショックで、流血したまま、ズキズキ疼く足を引きずり、泣いて帰宅したのを覚えています。その時少しでもファーストエイドの知識があれば、何か対応ができたと思います。そんな体験もあり、受講したのです。

私が受講した内容は、峡北広域行政事務組合が実施している、「普通救命講習Ⅰ(成人)」で、救命救護に必要な最低限の知識と技術を半日かけて取得します。北杜市で受講することができ、講習料も無料です。
指導員は、北杜市の救命士2名と消防士1名で、応急手当講習テキストを用いながら、座学と実技を交互に行いました。特に実技では、何度も繰り返し行い、冷静に対応できるよう、指導してくれました。

この研修で一番印象に残ったことは、止血法です。
自転車で多い事故が転倒ですが、擦り傷が予想され、流血はかなりの確率で起こります。このとき一番重要なことは、血液に直接触らないということです。なぜなら、血液は感染症を引き起こす原因になるからです。素手では絶対に触らず、タオルやハンカチで傷口を押さえて止血します。ビニール袋があれば、手袋代わりにするとさらに良いです。しかし、汗をかいたタオルや洋服、グローブしかない、そんな時は、それでも良いので使用すると良いそうです。「汚くないのか?」と思うでしょうが、素手で対応するよりよほど良く、素手での処置によって、血液により感染症になってしまった事例は多々あるようです。

この講習を受講したことで、安全に自転車を楽しめる知識と技術を得た気がします
同時に、救護をする場面に出くわした際には、見ているだけではなく、対応する事ができる自信もできましたし、
ヘルメットやグローブの着用、保険の加入など、安全面に対して、日頃から備えておくことが重要であるのだと、実感しました。

このような講習は、全国でも実施されているようです(全てではありません)。
インターネットで、ご自分の地域名と救命救護などの単語を入れて検索すると、実施している場所が出てきます。
安全面の意識を高めて、日常生活に楽しく自転車を活用していくことをオススメいたします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。