SNI自転車部は、竹製自転車の自作を検討してきました。生態系破壊の一因である孟宗竹の利用と森の整備によって問題解決に資する可能性を考えたからです。ザンビアで作られた竹製バイク、「ZAMBIKE」を購入したのもそんな考えからです。
当たり前ですが、ただ自転車を買って乗るだけでは、「乗り心地いい!」以外のことはほとんどわかりません。そこで、国内で竹フレームや自転車を作っている個人ビルダーや団体を探したところ、思った以上に存在したのでした。
それが、最近ブログで紹介した長野の安田氏、京都の坂東陽平氏、山口の「Spedagi Ato(スペダギ阿東」という団体です。これらの方々を訪問し、SNI自転車部で作ることが可能か、可能ならばどういう製法で可能なのかを模索しました。
訪問、見学から次の段階に移りたいと思っています。自作可能ということがわかってきたからです。
現時点で最も有効と考えられる製法は、
・孟宗竹を原料とし、3年乾燥させる。真竹なら1年。
・カットし、のり付けして圧縮する(つまり集成材を作る)。
・形成する。削って形を整える
・竹材同士をジョイントする部分は既存の機材(ジャンク品など)を使用する。
・組む
という工程で作る方法です。
ここで、問題が生じます。当然ながらSNI自転車部の事務局員や国際本部にいる自転車部メンバーのみでは、これら全て行うことはできず、人脈も足りません(涙)。
そこで、皆様の力を貸していただきたいのです。具体的には、
1.三年乾燥させた孟宗竹はありませんか。あるいは一年乾燥させた真竹。
(2年でも1年でも、あるいは将来使ってほしいなどでも良いです。宇治、総本山の方とか?)、
2.竹をプレス可能な工場があったら(知り合いがいる方)紹介してください。
上記1.2を満たせば、作り方は教えるといってもらえていますので、年内には竹製の自転車が完成する見込みです。
また、お願いしたいことは他にもあります。
3.竹バイクを製作する為に有用な情報があったら教えてください。
4.近隣に作っている方がいたら訪れてみて下さい。
5.吾々の理念と似た思いを持って、各地域で活動されている方(特に自転車関係)がいたら訪問して、Facebookにアップするなどして教えてください。
6.この企画の今後の展開などを、一緒に考えていただけたら嬉しいです。
このSNI自転車部第1号の竹自転車の製作は、メンバー皆で作りたいと思っています。
先日は、大阪と宇治のメンバーが合同で、前述した「Spedagi Ato」が紹介してくれた竹ビルダーのジェルソンさんを訪問したそうです。
また、竹とは無関係ですが、埼玉のメンバーは自転車を利用した「クリーンサイクリング」を継続して行い、ついに行政から表彰されました。
スゴいと思いませんか?
埼玉の中心メンバー数人が“本気”で実施したら、2年で行政に認められたのです。
一緒に表彰されたゴミ拾い繋がりのカヌー団体との交流も生まれているようです。
このような動きを大変嬉しく思います。
プロジェクト型組織の良さが存分に発揮されていると思うからです。決まったことをやるだけではなく、興味を持ったことにコミットし、教区や組織を超えて取り組み、アイディアを実現して社会へ貢献していく。
その繋がりと喜びは必ず広がっていくものです。
私たちの活動の意義をきちんと理解した上で、外を見てみると、似た思いや「先人」とも呼べるような方たちもたくさんいることに気づきます。
そこから協力態勢が築かれたり、アイディアが生まれたりもするでしょう。
しかし、1台作るだけではほとんど世界は変わらないことも理解しています。孟宗竹の問題解決のためには大量に竹を使用しないといけないこともわかっています。
しかし、まずは1台から始まるのも事実です。その後の展開については、「教化部に1台ずつ寄付したい」とか「生命学園で使えるモノを」と考えています。
さらにはもっと大きい夢も描いていますが、現時点では具体的には何も決まっていません。
それこそ、メンバーの皆で良いアイディアと熱い思いを出し合って、魂が震えるようなプロジェクトができたらと考えています。
そういうわけで、どうぞ皆様ご協力をよろしくお願いします。
(SNI自転車部部長 岡田 慎太郎)
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