SNI自転車部は、日々の生活の中で意識的に自転車に乗ることを活動としています。
これ以外に自然界へ愛を与え返す方法として、例えば「ゴミ拾い」が挙げられますが
埼玉在住のメンバーはこれを徹底的に実践し続け、県知事から「彩の国埼玉環境大賞」を受賞するまでに至りました。

ただ受賞するだけに止まらず、その影響が他方面へ波及します。
同じく環境大賞を受賞した河川の清掃活動を行っている「草加パドラーズ」と意気投合し、協力体制が構築されました。

まさにムスビの働きです!


さらに、水陸両面からの清掃活動を行う様子は、県東部エリアに18万部発行している「東武よみうり」の一面を大きく飾ったのでした!

そんなホットな(気温もですが)埼玉教区に、今度はテレビ埼玉が取材に来るとのことで
自転車部事務局も一緒に参加してクリーンサイクリングを体験して来ました。

当日は朝方に降っていた雨も止み、計画通りに実施されました。メンバーは事務局員3名を含む総勢11名。事務局員以外に2名が初参加者でした。


出発前に安全と活動成功を祈ります。

まずは目的地まで自転車で向かいます。高速インター出口付近のポイントはクルマのドライバーが様々なゴミを投棄する場所です。事務局員もトレーラー牽引経験はあるので、難なく現場に到着。そこには驚きの光景が…。


ゴミ、ゴミ、ゴミ!

ここはゴミの埋め立て地か、と疑ってしまうほどの量のゴミが落ちていました。
毎月参加している常連メンバーUさんによると「今日は少ないね」との感想。

マジですか、凄い量ですよ?

恐らくお盆の時期を挟んだ関係で、交通量が少し減ったからだろうとの推測です。
これは社会問題だと思います。


テレビ埼玉の取材班の方と合流し、カメラを向けられつつ作業開始!


手分けしてどんどん拾っていきます。


植え込みや茂みの中にもゴミがいっぱいあるので、擦り傷をつくりながら腕やトングを伸ばして引っ張り出します。
人間の心理状態が影響するのか、見えにくい位置に隠すように捨てられています。

ものの15分程で拾ったゴミがトレーラー2台に積載可能な容量の限界に達しました。


可能な限り荷台に積み重ね、ロープやネットで縛って固定します。


帰りは崩れ落ちないよう、慎重にバイクを走らせるのですが、これがとにかく重い。
筆者は毎日333mの標高差をジテツーで駆け上がって鍛えているから何ともありませんが、
普段自転車に乗らない人では、膨れあがったトレーラーを牽引して小さな坂を上ることすらできません。


教化部に到着しました。ここから分別・廃棄・水洗いタイムです。


荷物をほどき、70リットルのゴミ袋を順番に開封して中身をすべて出します。
燃えるゴミ、缶等に分別する過程で…出ました、オシッコボトル。


一本や二本じゃありません。出るわ出るわ。


汚水弁を開けて中身を処理します。これが筆舌に尽くし難い臭さ。もう勘弁してください。
テレビ埼玉の取材班も顔色が悪くなり、風上に向かって逃げ回っていました(笑)


結局この日は相当な量のオシッコボトルが出てきたため、教化部のトイレもフル稼働して処理することになりました。
スタートから3時間ほどで本日の作業はすべて終了しました。

この上ない達成感と一体感を仲間と共有すると同時に、ドッと疲労感に襲われます。

「お金を貰ってもやりたくない」という人が出てきそうな、そんな尊いボランティア活動ですが
自転車部メンバーは皆、生き生きと楽しみながら作業を続けていました。
私も参加して、仲間同士の連帯感も強くなったと感じました。
テレビ埼玉の取材班も不思議に感じていた様子でした。
どうやら他の団体とは異なる「明るい雰囲気」が出ていたようです。

これは生長の家の日時計主義が現れているのではないかと思います。
参加者のYさんは「ゴミを捨てる人も観世音菩薩だと拝み、徳積みと思って拾わせてもらった」
という感想を話してくれました。
また、参加者の多くが青年・壮年世代だという点も特徴的だと思います。
今の若い世代は仲間との繋がりを大切にし、ボランティア活動に関心を持つ人が多いのだそうです。
誰しもが心の内に持っている良心に従い、それを表現する場のひとつとして、クリーンサイクリングがあるのではないでしょうか。
実際にやってみると、達成感や喜び、生き甲斐さえも感じられます。

毎月清掃をしても、また同じ場所に捨てられる。
それでも継続してやり続けるところが埼玉メンバーの素晴らしいところです。本当に感動しました。
このような信仰に基づく活動が全国各地で展開されれば、同じ志を持つ仲間も増え、やがて社会の仕組みにも変化を生じ
いつしかゴミの無い世界が実現するかもしれません。

“めんどくさいが世界を救う”

背中に背負ったこの言葉の意味を改めて考え、我々が果たすべき役割の大きさを再認識させられた一日でした。


埼玉メンバーの皆様、ありがとうございました!

By Mercy