今回は、シティサイクル(ママチャリ)を使う方へ向けた記事です。

 皆さん、購入して以降、一度でも自転車屋さんの点検を受けたことはありますか?
 自転車に乗るということは、自転車に命を預けていると言っても過言ではありません。整備不良に伴う事故やトラブルの発生リスクを抑えるためにも、自転車屋さんの定期点検を受けたり、こまめなメンテナンスを行うことをおすすめします。
 今回はそのためのポイントをまとめました。

新車の頃はピカピカ、でも…

 

【愛車のチェックと簡易メンテナンスについて】

 早速ご自身の愛車をチェックすることからはじめてみましょう。

1.異常をチェック

 例えば次の5つのポイントをみてみましょう。

 ☑ブレーキが「キー、キー」と大きな音で鳴っていませんか?

 ☑走行時、車体から異音(例えばガタガタ)はしませんか?

 ☑ワイヤーがほつれていたり、チェーンがさびだらけになっていませんか?

 ☑ライトは点灯しますか?

 ☑タイヤにひび割れはありませんか?

 

 どれか一つでも該当したなら、すぐに自転車屋さんに点検してもらいましょう。
 ブレーキやワイヤー、チェーン、タイヤなどは消耗品なので、古くなったり、すり減ってきた場合は交換が必要です。
 騙し騙し乗り続けるのは危険です。
 該当する項目が無くても、購入から1年以上経過している場合は、同じように自転車屋さんで点検されることをおすすめします。

 

2.簡易メンテナンス① タイヤに空気を入れよう

 空気を入れることもメンテナンスの1つです。自転車は放っておくとタイヤ(厳密には中のチューブ)の空気が抜けます。パンクのリスクが増え、劣化も早くなります。空気入れ(フロアポンプ)は高価なものではありませんので、一家に1つ購入しておくといいですね。
 尚、空気を入れる口(バルブ)はシティサイクルのほとんどは「英式バルブ」というタイプです。これに対応する空気入れを購入しましょう(念のため、自転車屋さんに確認してもらうと確実です)。
 1週間に一度は空気を入れると、軽快に走ってくれます。

空気入れをセットしていざ注入

3.簡易メンテナンス② チェーンやギアの掃除と注油をしよう

 外で雨風に晒されていると、チェーンやギアがさびてキュルキュルと音が鳴り出すなどします。
 そのままでも走れますが、気持ちの良いものではありませんし、摩耗や劣化も進みます。可能であれば「洗浄剤」「さび止め潤滑油」「古い布切れ」「古い歯ブラシ」などを用意して、掃除と注油をやってみましょう。

雨風に晒されっぱなしにするとあちこちさびます

 

 チェーンの掃除について、コチラの記事が参考になります。

 スポーツ車のように車輪を外すことは難しいので出来ないと思います。そこまでしなくても、手の届く範囲で古い布や歯ブラシを使って、ギアやチェーンの真っ黒い汚れやさびを落としつつ、仕上げに注油する程度でも随分違います。

<まとめ>

 シティサイクルはスポーツ車と比べて整備が難しいです。普段から自分で出来る簡易メンテナンスを行いつつ、異常な箇所が見つかったら自転車屋さんの点検・整備を受けましょう!
 きっとあなたの自転車が、これまで以上に愛おしく感じられ、自転車に乗るのがさらに楽しくなるはずです。

山田 真史