今回はSNS((狭義には人と人とのつながりを促進・サポートする「コミュニティ型の会員制のサービス」と定義され、例えばLINEやTwitter、FacebookなどもSNSです。))のひとつであるStravaを通じて、地元のサイクリストと仲良くなったという話を紹介します。
【Stravaって何?】
Stravaはサイクリングやランニングなど様々なスポーツに対応し、人気のあるコースを検索したり、他の人がいつ、どのコースを、どのくらいの距離を走ったのかなどを記録する機能を備えたSNSの一種です。
【地元密着のコミュニティを立ち上げる】
事の発端は2017年9月、職場の同僚であるKさんがStravaを始めて間もない頃、ジテツー(自転車通勤)の途中でサイクリストに話しかけられたところからです。Stravaでコースを検索してみると、職場周辺のルートを走る記録が数多く存在し、そのうち数名は職場近辺を起点・終点としていることが地図から判明します。Kさんは「サイクリストが近くに住んでいる」と推測しました。その中でOさんという方に対して「スゴイ!」ボタンで讃えたり、メッセージを書き込むなどして、Web上で少しずつ交流を持つことにしたそうです。
これが「スゴイ!」ボタン
(Facebookで言う「いいね!」ボタンのような感じ)
このStravaにはグループを作る機能も備わっており、Kさんの発案で「八ヶ岳南麓に住むサイクリスト」を対象とした地元密着型のコミュニティを立ち上げることになりました。2018年3月頃のことです。私も仲間に加えてもらいました。このコミュニティに参加することで、私も地元のサイクリストと(Web上で)知りあうことになります。
パソコンでみるとこんな画面です
【実際に会って一緒に走る企画】
3ヶ月後、Kさんの提案でOさんと実際に会う約束を取り付け、私もそこに参加させてもらい、朝一緒に走ることになりました。いわゆるオフ会ですね。仲間内で「朝練」と呼ぶことにしました。
Oさんのバイクは自分で塗装・組み立てをしたそうです!
全くの初対面ということで少し緊張しましたが、一緒に走るだけで心の距離が一気に縮まるのが自転車の素晴らしいところです。休憩中は自然とお互いの話になりました。
その後Oさんは朝練の参加だけにとどまらず、私達が主催するイベント「天女山ヒルクライム」にも参加しました。
【少しずつメンバーが増える】
その後も交流会グループに加わる地元サイクリストが現れ、少しずつメンバーが増えていきました。本ブログを書いている時点で16名が所属しています。当初は時々気が向いたら朝練を企画するという感じでしたが、現在は月2回を基本に定例開催しています。
サドルの上で近況を話し合いながら汗を流す
通勤時間と重なればサイクリストだらけに
朝練ばかりでは飽きてしまうかも…今度はロングライドをしようか、「ベース」(私たちの拠点です)にある土かまどを使って何かできないかな、など皆で楽しめる企画を検討中です。
【Stravaの良いところ】
新たなサイクリストと出会い、一緒に走る機会を得られたこと。また、仲間が集うグループを立ち上げたり参加することで、情報をシェアし合い、時にお互いを讃え合ったりして、より仲間意識が深まる点などがStravaの良いところです。お互いの走行履歴を確認し合えるので、「最近○○さんは走り込んでいて凄いなぁ」などと思いWeb上でコメントを付け、朝練で実際に会って詳しくお話を聞いてみる、というコミュニケーションも生まれます。
【やっぱり自転車はイイ】
地元サイクリストと一緒に走って思うのは、みんな自転車が大好きで、走ることも大好きなのだなということです。私の中では、仲間のSさんが発した「こんなにも豊かな自然の中を走れるなんて幸せですよね」という感想が印象的で、自然を愛する気持ちが根底にあるのだと感じました。もちろん仕事のことやSNI自転車部の話にもなり、お互いに理解しあっています。
Stravaを通して自転車好き同士が集まって一緒に走るようになったことは、SNSが浸透した今どきの流れではないでしょうか。自転車で出会った縁を大切にしつつ、さらに環を拡げていきたいと感じました。
(山田 真史)