私達SNI自転車部の兄妹分とも言える『SNIクラフト倶楽部』では、新型コロナウイルスの影響で手に入りにくい市販の不織布マスクに替わり、『布マスク』を作る流れが起きています。
しかし使い捨てなくて良いので環境に良い!と喜んで作ったのに、「布マスクは意味がない・危ない」というウワサがあります。例えばこういうもの↓
「布マスクは粒子を97パーセント通過させ、一方の医療用マスクであっても44パーセント通過させる~中略~布マスクは感染リスクが高まるので、リスクの高い状況で布マスクは推奨されるべきでは無い」
「周囲に撒き散らさない効果は期待できたとしても、今問題となっているウイルスから自分を守る効果は期待できないだけではなく、下手すりゃ感染リスクが高まる可能性さえあります。」
このような情報は、医者が書いているしなんとなくそれっぽい、もし本当にそうなら大変なので、検証してみました。
そして、よくよく読み、色々調べてみると「今問題となっているウイルスから自分を守る効果」という前提が違っているように思いました。
マスク不足を解消するために厚生労働省・経済産業省・消費者庁が呼びかけている『マスクについてのお願い』のなかで、感染拡大防止には「予防用ではなく、風邪や感染症の疑いがある人たちに使ってもらうことが何より重要」と書かれています。また、代用品としてガーゼマスクやタオルなど口をふさげるものでも飛沫を防ぐ効果があります。と明記されています。布で作ったマスクに効果が無いわけではありません。
そもそも、マスクは外部のウイルスから自分の身を守るものというより、ウイルスを保持している自分から他人を守る意味合いが強いものです。ウイルスを99%通さないと謳っている不織繊維で作られた市販のマスクの方が優秀なのはもちろんですが、隙間無く着用できる人はいませんし、市販のマスクなら絶対に安全という魔法はありません。
市販のマスクを推奨する理由の一番大きなポイントは「使い捨てできる」事です。↑のお医者様のブログでも「布よりキッチンペーパーで作った方が良い」と書かれており、その点を危惧しておられるのは間違いありません。
ウイルスが付着しているかもしれないものを家族が触る、再利用する、という点で感染リスクが高まるのが問題となっていると考えます。
そこで布マスクを安全に利用するにあたり、以下のようにおすすめします。
- マスクを触ったらよく手を洗う
- 消毒し、よく乾かす(煮沸がより効果的)
このようなときには特に、片寄った情報やデマが飛びやすいことを頭に入れ、インターネット、SNSなどでの情報に飛びつかず、 「本当に?」とまず疑い、 自分の頭で考えてみる姿勢が大切だということを心にとめておく必要があります。
タイトルだけで内容を予想しない、情報の根拠がわからない文章を真に受けないように気をつけましょう。
わたしたちができること
最後に、今わたしたちができることです。バランスの良い食事を取り、しっかりと睡眠を取り、自転車に乗って健康な身体を維持し、以下を徹底しましょう。
参考:首相官邸公式HP・ 新型コロナウイルス感染症に備えてhttps://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html?fbclid=IwAR2n6Uw-2rQsplDdAM7cJx0Vofc9KLYDxeh8VsFx1RuDoONuxfy_Kx7J610