〇そもそも自分はル―ルをちゃんと知っていたのか?
以前、私自身の自転車事故の体験を書きました。 (「ヘルメット」のおかげ「自転車保険」の有り難さ)
事故の原因は「安全確認」を怠ったこと。振り返ると、そもそも自分は「自転車のルール」を知っていたのだろうか?と疑問が湧きました。そこで、より安全に自転車を利用するため、改めて正しいルールを調べることにしました。
〇「自転車安全利用五則」との出会い
インターネットで調べはじめると、自転車にもクルマと同じような罰則があることなどを知りました。興味を持ったのが2007年に自転車ルールの広報啓発を目的に定められた「自転車安全利用五則」でした。端的にまとめられ、人に伝えやすいと思いました。
(内閣府ホームページ)
https://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/bicycle/bicycle_h19.html
(警視庁「自転車交通安全教育用リーフレット」)https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/bicycle/menu/leaflet.html
(詳しくはリンク先へ!)
内閣府に電話してみた
しかし、五則についてより詳しく調べようにも、どんな背景でなぜ定められたものなのかがいまひとつ解らない。そこで五則を決定した日本の内閣府に電話してみることにしました。電話口に出てくださった担当の方は、快く、以下のようなお話をしてくださいました。
「自転車安全利用五則」は、広く自転車に乗る方に交通ルールを、わかりやすく広報啓発するために、2007年に作られたものである。
自転車に乗る人が、歩行者のように交通ルールにまもられる存在であるとの当時の意識を改めて、交通ルールを積極的に守り、歩行者をまもる存在であると再認識してもらう目的であった。
ただし、五則を定めた2007年から現在にかけて、ライフスタイルは大きく変化している。現在は現行の五則をベースに、「ヘルメット着用の厳格化」「自転車保険の義務化」「スマホ等のライフスタイルの変化」「自転車道の普及の広がり」等の、自転車を取り巻く時代の変遷にも対応していく啓発活動を、警視庁、国土交通省、地方自治体等と協力し行っている。
へルメットの着用については、近年の自転車事故での死者の6割以上が頭部損傷が原因の死亡というデータもあり、大変危惧すべき問題であり、五則では「子供はヘルメット着用」としていますが、SNI自転車部では、大人も全員、必ずヘルメット着用をお願いしていますと伝えたところ、内閣府の担当の方は「それはなんと素晴らしい!」と積極的に同意してくださいました。
まとめ
今回、内閣府に直接、電話取材したことにより、一所懸命、説明してくだる担当者の方の人間性や熱意にふれました。こんな電話はご迷惑かな、とも思いましたが、「五則」をブログで啓発に使いたい旨を伝えたところ、喜んでくださいました。五則が生まれた目的、背景、歴史等について教えていただき、変化するライフスタイルに応じ、「ヘルメット」「自転車保険」など、五則に書いてなくても自ら安全を見直してゆく姿勢も大切と再確認しました。
私も今一度、「安全確認」「歩道を走るときの注意」等、具体的に自分の自転車運転を点検し、「自分自身はもちろん、歩行者や、周囲の方々の安全をも守れるサイクリスト」を目指していこうと思います。 (河野 知足)
内閣府の担当の方よりメッセージ
温かい春に向け、「春の全国交通安全運動(4/6~15)」があります。五則と合わせ、自転車安全利用啓発にご活用いただければありがたいとのことでした。