ここ一年ぐらい、マウンテンバイク(MTB)のことを考えてしまいます。正確には道なき道を自転車で走りたいと考えています。きっかけは、八ヶ岳の山間を下る「ダウンヒル」のイベントに参加したことです。雄大な南アルプスが眼前に広がる斜面を、路面の起伏もお構いなしに疾走するのは爽快で、久しぶりに童心に返って楽しみました。

それ以降、自分のMTBを購入して野山を駆け巡り、あの喜びを味わいたいと夢を膨らませているのですが、自転車で下るのが好きなのは、どうやら幼少期の体験から来ているようです。

幼少時代の思い出

私は小学生の頃から自転車で走り回っていました。当時、自宅前の公園には、富士山のような形をした、3mくらいの高さのコンクリート製の山がありました。特に印象に残っているのが、近所の幼なじみのコウちゃんとその頂上から自転車で駆け下りるという度胸試しです。今思うと危険なことをやっていたと思います(笑)

今はなき、通称もぐら山

幼なじみと再会

それから時が経ち、最近になってコウちゃんがMTBに乗っているのを実家近くで見かけたので、機会があったら声をかけたいと思っていました。

先日、帰省した際に、思い切って声をかけてみたところ、彼は10年くらい前から乗り始めたそうでダウンヒルやヒルクライムのレースにも参加していることがわかりました。さらに面白いことに、前日まで、八ヶ岳の私の家の近くにあるMTBのコースに来ていたとのことでした。実家からは200キロも離れています。

MTBのことで話が弾み、気が付けば子供時代に戻ったように盛り上がり、八ヶ岳近くのコースに来る際は一緒に走ることを約束し、連絡先を交換して話を終えたのでした。

一緒に走れたなら

幼なじみと、再び自転車に乗れるなんて、想像するだけでもワクワクします。
三十数年ぶりです。しかも今度走るのはコンクリート製の山ではなく、自然豊かな本当の山で!

そして一緒に走る中で、私たち自転車部が目指すところの想いを、自然な形で伝えられたらいいなと思っています。

田中慎太郎