自転車の不調

4年前に購入した私のロードバイク。
色も乗り心地も気に入っていて、初心者なりに大切に乗っていました。しかし、半年程前から、どうにも調子が良くありません。変速するたびに「ガチャ、ガチャ」とギアから大きな音が鳴り、後輪のギアは摩耗して使用できない部分もあります。何度修理しても、また調子が悪くなる・・・。
思い切って部品を交換しようと考え、仲間に相談してみました。

何度も何度もメンテナンスをしてもらいました。


ファストファッション+高級時計

どうせなら機能性を上げたい!長距離や坂道を走る機会が増え、現在のギアでは心許なかったので、この際グレードを上げたいんです!と言うと、今乗っている初心者クラスのロードバイクで一部の部品だけ機能を上げると、全体のバランスが良くないと言うのです。

おまけに部品代と修理費を合わせると、1台購入した方が安い場合もあるとの事・・・。

今乗っている自転車が気に入っているし、壊れる事が無い限り購入も考えていない。でも快適に自転車に乗りたい!!悩ましい日々が続きました。

ガチャガチャ音は、今日も絶好調。そしてカランカラン音

ある時、そんな自転車で仲間と一緒に出かけました。この日もガチャガチャ音は絶好調!私のギアが音を立てる度に何事かと振り返る仲間たち・・・。
申し訳ない気持ちでしたがなんとか無事でした。途中までは・・・。

心配して自転車の調子を見てくれる仲間。足を止めさせてしまい、申し訳ない・・・。

「カランカラン~」
誰かの自転車から変な音が?と思ったのも束の間、私の自転車が壊れている!!!幸い、残りわずかだったので、仲間が車で迎えに来てくれました。

後輪のスポークという部品が折れてしまい、タイヤもパンクしていました。

ギアがガチャガチャいうだけならまだしも、これでは走ることが出来ません。
修理する必要がある箇所がさらに増え、これはもう確実に新車購入する方が良い!と仲間から後押しされ、私の決意も固まり、新車探しがスタートしました。

自転車選びは理想の相手探し

そうと決まれば自分の求める条件の洗い出し作業です。予算、デザイン、スペックなどなど、イメージを固めていきます。まるで、理想の相手探しをしているようです(笑) 

候補を数台に絞り、そのメーカーを取り扱う店舗へ片っ端から連絡しました。
しかし「もう完売しています」という回答ばかり。

私の身長が152㎝と小柄なため、販売台数が少ないのも理由のひとつでした。私、もう、理想の相手とは出会えないかも・・・。

色んな種類があるのに、乗れるサイズがなかなか見当たらない。

自転車選びについてオススメの記事:その①・その②

出会いは突然訪れた

ただ、意外にも諦めの気持ちは沸いてきませんでした。これだけ連絡したのだから、必要な時に自分にぴったりの自転車が手に入る。そう思えた頃、あるブログが目に止まりました。販売中の自転車を紹介したサイクルショップのブログです。そこには私が候補としていた車種が紹介されていました。

ただ、投稿日が1年半以上も前だったため、ダメで元々・・・と電話を掛けてみました。すると「ありますよ!」とまさかの回答が!しかし、まだ安心できません。ここでも身長問題です。と、いうのも実はその自転車、今までのサイズより少し大きいのです。

そこで自転車部の仲間を巻き込み、今までの自転車のサイズや私の足の長さなどを採寸して貰いました。そしてその内容を店長さんにお話ししたところ、とても親身に相談に乗って下さり、一部の部品を交換して、私ピッタリの1台にしてくれることになりました。

同じサイズの自転車を参考にしたりして検討してくれました。

家族総出で大歓迎

ところでその店、気軽に行くには少し遠いのです。
コロナの事もあって躊躇しましたが、やはり試乗したい。幸い行程も含めて感染拡大地域ではないので、仲間が出してくれた車で向かいました。※コロナ対策はしっかりしました!

「よく来た!よく来た!」

到着するなり店長さんご夫婦に賑やかに迎えて頂いたそのお店、本当は休業日でした。私の為に特別にお店を開けて待っていてくださったのです。その後も娘さん2人が代わる代わる挨拶に来てくださる大歓迎ぶり。

私達SNI自転車部の活動を紹介して、単行本『自転車から平和を』(SNI自転車部監修)をプレゼントすると、「これは素晴らしい本だ!」と喜んでくださり、お返しに、名物のうどんをお土産に持たせてくださいました(笑)

まるで親戚の家に遊びに行ったような、温かく楽しい納車日でした。

『自転車から平和を』をプレゼント!お互いに大好きな自転車の話でもり上がりました。

思い出の詰まった、自転車に乗って

自分が2代目を購入するとは思っていませんでしたが、購入をサポートしてくれた仲間や、素敵な店長さんご家族の思い出が詰まった、最高に素敵な私にピッタリの愛車です。毎朝、この自転車を見る度に、当時の事を思い出しては、優しい気持ちになり自然と笑みがこぼれます。これからは、この愛車と共に、SNI自転車部が目指す、平和な世界、自転車がもたらす幸せな未来の実現を目指して、走り続けたいと思います。

 

(SNI自転車部・原田佳兒)