4月17日〜20日までの4日間と、4月24〜26日の計7日間、「生長の家プロジェクト型組織(PBS)」のイベントが開催されます。「ノンロック・リレー」と呼ばれるこのイベントは自転車で、総距離約700㎞を、70人を超すメンバーがリレーします。

生長の家国際本部がある山梨県北杜市からスタートし、東京、埼玉を経由して第一目的地である生長の家茨城県教化部へ。翌週に栃木県、福島県に入り、生長の家福島県教化部を経由して、ゴールの福島・西郷ソーラー発電所を目指すリレー。生長の家では普段、居住地域によって分けられた、各都道府県に大体1つ存在する「教区」という単位で活動しますが、今回のリレーは当然この枠も越えて行います。ネットも含め、多くの人が繋がります。

なんのために開催されるのでしょうか。

なんのために

これはノンロック・リレーのロゴ。「自然エネルギーを活用し、原発ゼロの社会へ」これは生長の家がずっと提唱し、行動してきたことですが、リレーではこの意気込みを伝えます。
この重要さは未だ伝わっているとはいえません。例えば東日本大震災から10年を迎えましたが、つい先日、「伊方原発10月にも運転再開」と報じられ(朝日新聞3/19朝刊より)驚愕しました。あの地震と原発事故から私たちが学んだことは、「自然を侮らない」「自然を人間の目的のためだけに利用しない」、具体的には「原発は必要ない」ではなかったでしょうか。

2011年11月の福島県郡山市の商店街にて

生長の家はそう訴えました。それだけでなく行動に移しました。8年前、本部事務所を現在の山梨県北杜市へと移転させ、「省エネ」と「創エネ」による”ゼロ・エネルギー・ビル”(ZEB)“森の中のオフィス”で業務を行なっています。現代人が自然を破壊せずとも幸福な生活ができるよう、現在もノウハウを積み重ねています。

生長の家茨城県教化部内観

この動きは本部事務所だけではありません。同じくゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)の新会館を生長の家茨城県教化部(茨城県における生長の家の拠点)は建設しました。さらに、福島県にも建設された新教化部会館では、住宅以外の建物用途で日本初の完全オフグリッドを実現しています。

生長の家茨城県教化部内観2
ここで様々な行事が行われます
生長の家福島県教化部外観
太陽光パネルが目をひきます

また、信徒を始め有志からの募金により、自然エネルギーによる発電所を建設し、全国に自然エネルギー運動を拡大する、“自然エネルギー拡大運動”も始まりました。発電所の一つ、「生長の家・福島西郷ソーラー発電所」が今回のゴールです。

ゴール地点の「生長の家・西郷ソーラー発電所」

また、自転車に乗る、日用品等を手づくりをする、野菜を無農薬で育て、肉を食べない、という生活法も勧めています。いずれも自然にダメージを与えない生き方で、個人で取り組めるものばかりです。一人一人が小さな選択を積み重ねていく、その積み重ねが影響力を持つと信じています。

未だ処理方法に解決をみない放射性廃棄物と自転車。
ゴール地点近くで撮影。(現在、放射性廃棄物は撤去)
象徴的な写真です。

これらの取り組みは、「自然と人間は本来一体である」という信仰心を行動化したものです。しかし、人間社会「全体」でみると、自然を人間の都合よく利用し、破壊しても省みないという考え方が一般的です。「人間が一番だ」と考えるのです。
原発が出現したのも、世界中に新型コロナウイルスが蔓延したのもこの考え方が人間にあるからです。しかし、関連づけて報じられることはあまりありません。「コロナに勝つ」とよく聞きますが、この人間至上の考え方とそれに基づいた行動パターンが変わらないと、今回のコロナウイルスはともかく、未来に同じ問題が繰り返されます。それで勝利といえるでしょうか。
「脱原発」「低炭素社会の実現」。これは私たちのためだけでなく、未来のためです。お子さん、お孫さんにどんな未来を渡したいでしょうか。その願いと祈りを観音棒に込めてリレーで繋ぎます。

さて、ここからはリレーの中身についてお伝えします。

リレーの特徴

ママチャリ、電アシもたくさん登場するリレー

1.老若男女、さまざまな車種が登場
SNI自転車部はレースで勝利を目指すチームではありません。日常的に自転車を使う人を増やし、温暖化を抑制するという大きな目標を掲げています。だから、ママチャリや、電動アシスト自転車、ミニベロ、ロードバイクなど、多彩な種類のバイクと幅広い年代の人が所属し、活躍しています。今回のリレーもバラエティ豊かなメンバーが登場します。きっと見るだけで楽しくなり、私も自転車に乗ってみようかしら!?と思うはずです。

これがバトン(観音棒)

2.ライブ中継します

※松尾憲作氏は国会議員ではありません

では、どうやって見るか?? リレーの様子は、Facebookの公開グループ(現在準備中、近日公開)でライブ中継予定。走行場面やバトン受け渡し、走者へのインタビューはもちろん、先ほど紹介した第一目的地の生長の家茨城県教化部と、福島県教化部、ゴール地点からは施設紹介などを中継します。
すべてを中継するわけではありませんが、リレーの動向(どこを通過中か、誰が走行中か)は逐一公開グループで案内します。
※MCとは、「マスター・オブ・セレモニー」簡単にいうと司会。二人以外に他の者も担当します。

3.走者の応援をお願いします
「リレーは、通過する県の近くの人しか参加できないのでしょう?」
残念ながら、はい、そうです、という答えになってしまいます(ごめんなさい!)。しかし、「なんのために」で書いた目的を共有してくださる方は沢山いらっしゃるはず。そこで、コメントなどで走者を応援していただければと思います。老若男女、走者は誰もが懸命に走ります。その奮闘をぜひ見ていただきたいと思います。今後は未定ですが、ノンロック・リレーは違う場所で開催される可能性もあり、その時は立場を変え、ぜひ走者として御参加いただけばと思います。

4.募金によるご参加を
このリレーのユニークな部分は募金を集めながら行うリレー、募金と連動したリレーということです。その募金は
自然エネルギー拡大募金に全額寄付されます。リレーが通過する地点で、ネットで、募金ができるよう仕組みを構築中です。この募金の紹介や、やり方については、後日、別稿で詳しくお伝えします。なお、コロナの状況に左右されますが、街頭募金も二箇所で行います。

開催まで一ヶ月を切りました

自転車リレーですので自転車が前面に出ていますが、今回のイベントは兄弟分ともいうべき「SNIオーガニック菜園部」「SNIクラフト倶楽部」との合同で行うイベントです

SNIクラフト倶楽部、記念品を試作中

例えば、これはSNIクラフト倶楽部が考案中の記念品(内容は今後変わります)。クラフトの良さを伝えている同部は、ほかにも宣伝のための応援旗の手作りをメンバーに呼びかける計画があるとか。
また、食生活を担当するSNIオーガニック菜園部。元々は、リレーでの食事や料理の提供を考えていましたが、コロナの影響でできない見込み。しかし、携行食の紹介ほかさまざまな企画に登場予定です。

簡単にノンロック・リレーを紹介してきました。このリレーをどうぞよろしくお願いします。

(SNI自転車部部長 岡田 慎太郎)