先日、落車して右手首の骨挫傷*を負いました。また、ジャージが破れるほど両膝を強打し、擦り傷も負いました。今回は落車と負傷から学んだ事を、自戒の意味も込めて書きました。

<運転操作に過信しないこと>

 落車した場所は、割と交通量の多い広島市内の道路でした。車道の脇に、微妙な段差がありました。この段差を乗り越えることができず、横転しました。その結果、右手で思い切り地面を付いたため、手首に強い圧力がかかりました。また、両膝も強打しました。「ちょっと危ないかもしれないけど、いけるだろう」という一瞬の油断が招いた転倒です。

<グローブの大切さ>

 自転車部では、ヘルメットとグローブの着用をお願いしています。今回は、特にグローブの大切さが身に染みました。転倒して右手を強くついたため、右手グローブはズタズタに破れました。しかし、そのおかげで手のひらは無事でした。その証拠に、指切りの(指の先だけ空いている)手袋だったので、空いている指先部分は擦り傷を負いました。手のひらは指先以上に強い摩擦がかかっていましたから、グローブをしていなかったと考えるとぞっとします。

絶対グローブを着用しましょう。

破れたグローブ
右手はズタズタに破れました。

<日時計主義者として>

 生長の家では、物事の明るい面のみを心に強く印象づける「日時計主義」の生き方を推奨しています。今回のように、悪い出来事のように思えることのなかにも、明るい面は潜んでいるはず。それを探し出しました。

1.車にひかれなかったこと。

 本当に良かった。同行していた先輩によると10㎝まで後ろの車が迫っていて、まさに危機一髪でした。

2.転倒した場所から、150m程のところに整形外科があったこと。

 すぐに病院で処置を受けることができました。その時はあまり感じませんでしたが、よくよく考えれば、歩いて行ける距離に整形外科があるなんて、とてもラッキーでした。

3.同行していた先輩が冷静に対処してくれたこと。

 転倒した僕は気が動転していました。まだ目的地に着く前のできごとだった(出発からわずか20分笑)こともあり、なんとしてもそこまで行かなくてはという気持ちが働いていました。なので、目の前にあった薬局でバンドエイドを購入し、擦り傷さえ抑えれば行けると考え、そう先輩に告げました。先輩は呆れた気持ちを隠し、冷静に整形外科に僕を連行しました。こんな時こそ冷静な判断が必要です。事実、後から後から手首の痛みは増していきました。もし1人だったら、病院に行かず、無理して走ったかもしれません。すると、途中で痛みが増し、二次災害を引き起こしていたかもしれません。絶対に無理は禁物です。

4.自転車に乗れる事って、ありがたい!!と改めて感じられたこと。

 今、まさに、この記事を書きながら感じています。健康で自転車に乗れること、なんてありがたいことでしょう!!今回の右手首骨挫傷により、医者からは2ヶ月は自転車に乗らないよう告げられました。今年の僕の自転車シーズンの半分が終わりを告げた瞬間です。昨年もそうでしたが、今からが一番気持ち良くたくさん乗れるこの時期に。。。

 この今の気持ちを大切にしようと思っています。自転車に乗れるって、本当に素晴らしいことです。肉体をフルに使い、自然との一体感を感じて走れることは、決して当たり前ではないなぁと感じています。

 今回、この程度のケガで済んで、本当に良かったです。学んだ事を生かして、また楽しい自転車生活を送るために、今は焦らずしっかりとケガを治したいと思います。

骨挫傷*
 骨折しているのではなく、骨の内部が損傷している状態をいい、出血や炎症および強い痛みを伴う。 打撲や転倒などの衝突によって外部から鈍的な圧力が加わった場合におこり、手指の中手骨や膝(しつ)関節および足関節の外傷などの際によくみられる。

中根 敏也