今回は、スポーツ自転車を買った当初、自転車は「自転車屋で見てもらうもの」と思い込んでいた私がメンテナンス(自転車の整備)を覚えようと思った経緯と、それがどれだけ役に立っているかということについて書きました。

なろうと決める

6年前に山梨に引っ越してきて、自転車通勤を始めて頻繁に乗るようになると、自転車の調整が何度も必要になりました。
しかし、近くに自転車屋が無く、あっても片道約1時間かかります。
自転車屋に持ち込めば数分で終わる作業に、工賃以外に交通費に往復2時間がプラスされます。

こんなことなら、自分で対処できるようになりたいと思うようになりました。
また、職場にサイクリストが増えてきたので、同じ悩みを抱えているに違いない。もしかしたら、調子が悪くなってもそのまま乗っている人もいるのではないか。メンテナンスを覚えたら役に立てるかもしれない!と思ったのです。必要にかられてのことでしたが、自転車部のメカニック(整備士)になろうと決めました。

ところで、私は機械いじりの経験があったのですが、ない人はちょっと尻込みしてしまうかもしれません。でも、経験がある人も教えてもらったり失敗したりする中で身につけているだけです。インターネットで検索すれば、道具の使い方のコツが動画などで紹介されているので、確認をして正しい知識を増やしていけば大丈夫です。

私は手始めとして、簡単で、道具をあまり必要としない、例えばパンク修理、注油、洗車などから始めてみました。

自分でやってみることで、できるようになります

その私の覚えた方法も、インターネット上の動画、ブログ、メーカーの取り付けマニュアルを参考にしたり、手本となるメンテナンスの本を用意したりしました。

実際にやってみて

そうやって経験を重ね、準備もしっかりとしておけば、大抵の事はスムーズにできてしまいました。

やれることと共に増えていった工具類

たまには手順通りやっても調整がうまくできないということもあります。前の変速機とそのワイヤー(配線)を交換と調整をしたのですが、うまくいかず夜9時から日付が変わって1時過ぎまでやっていたこともありました。

メカニックになれた

整備するのが好きだからこそかもしれませんが、こんなことをやり続けることができ、自転車が調子の悪い時、どこから直せばよいかが推測できるようにもなりました。

職場のサイクリストに向けたメンテナンス講習の一コマ

もちろん、まだまだ素人ですが、同僚の自転車の異変にも気が付くようになりました。そして簡単であれば、その場やお昼休みに直したり、休日に点検や修理をしにいったりして喜んでもらっています。自分も好きなことができ、相手にも喜ばれるって最高ですよね!

“メカニックになる”と決めて、困っている人の役に立ちたいと思った、それに近い自分になることができました。今後はロードバイクやママチャリに留まらず、さらに難しいといわれている、マウンテンバイクの整備のマスターを目標にしています。

参考にしたマニュアル

「ロードバイクの修理と整備」八重洲出版刊

SHIMANOマニュアル&技術資料